学会|2025年6月11日掲載

「顎咬合学 踏襲から発展―学術と臨床の融合―」をテーマに

第43回日本顎咬合学会学術大会・総会が開催

第43回日本顎咬合学会学術大会・総会が開催

 さる6月7日(土)、8日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、第43回日本顎咬合学会学術大会・総会(貞光謙一郎大会長、理事長)が、「顎咬合学 踏襲から発展―学術と臨床の融合―」をメインテーマに開催され、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士ら多くの歯科関係者が参集した。

 まず開会式では貞光氏(奈良県開業)が開会の辞を述べ、本学術大会へかける想いを語った。さらに、日本顎咬合学会、日本補綴歯科学会連携協定セレモニーとして、日本顎咬合学会から貞光氏、金沢紘史氏、権 暁成氏(ともに東京都開業)が、日本補綴歯科学会からは、窪木拓男氏(岡山大学)、大久保力廣氏(鶴見大学)、近藤尚知氏(愛知学院大学)が登壇。貞光、窪木両氏による挨拶の後、金沢氏から本連携の要点について報告が行われた。

 開会式の後には、Florin Cofar氏(ルーマニア開業)が「Interdisciplinary Design and Treatment Planning(学際的な補綴デザインのアプローチと治療計画)」と題して特別講演を行った。Cofar氏は“Singular Design”という審美歯科治療において、矯正歯科専門医や歯科技工士、補綴医のチーム全員がデジタル技術を活用し、同一の治療デザインを共有することで分野間でのコミュニケーションのミスをなくす取り組みについて説明。さらに、それを用いたワークフローの利点について症例を供覧しながら詳説した。

 その日の午後から翌日にかけては、多数のプログラムが開催された。顎咬合学、インプラント治療、デジタル歯科などのほか、保存修復、歯周治療、歯内療法、矯正歯科、小児歯科、経営、DH、DTプログラムなど本学会らしくさまざまなテーマのセッションが展開された。

 そのほかにも、各治療におけるエビデンスや、現在話題になっている機材、臨床手技に焦点を当てたテーブルクリニックやポスターセッションといったプログラムが多数見られ、盛会裏に幕を閉じた。

 次回、第44回学術大会・総会は、きたる2026年6月13日(土)、14日(日)の両日、東京国際フォーラムにて金沢紘史大会長のもと、「歯科臨床における羅針盤―顎咬合学―」をテーマに開催予定である。

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